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ドローン法規制|Introduction

更新日:2020年1月24日

規制大国である日本。

規制がある事自体はは悪いことでは無いのですが、日本の場合は一度規制ができてしまうと、内容が見直される頻度が少ないのが難点です。

それで時間が経つと岩盤規制に…

法規制の恣意的な運用も気になるところですが、現状はそれ以前にまともに取締りができていないことの方が気になります。

 

この法律は、国際民間航空条約の規定並びに同条約の附属書として採択された標準、方式及び手続に準拠して、航空機の航行の安全及び航空機の航行に起因する障害の防止を図るための方法を定め、並びに航空機を運航して営む事業の適正かつ合理的な運営を確保して輸送の安全を確保するとともにその利用者の利便の増進を図ること等により、航空の発達を図り、もつて公共の福祉を増進することを目的とする。【航空法第1条条文より】


空を飛ぶ飛行機やヘリコプター等の飛行の安全を保つ事を主たる目的としています。

反対に、航空機の飛行の安全を脅かす恐れのある行為を禁止しており、ドローンの飛行も此れに当たるとされ、飛行に際し各種制限が設けられていると言うわけです。


ドローンの飛行に係る法規制は、世界的に強化傾向にあります。

2021年にはICAO(国際民間航空機関)の枠組みの中に、ドローンに関する条項が設けられる事が予定されています。

昔からR/Cやドローンを生業をしている者からすると、規制がある事自体はどうって事ないのですが、変な方向に規制強化が進んで行くと、そこには害しかありません。


日本は一応法治国家であり、いろいろなことをする上で法律を知っておくと、物事を有利に進められたり、トラブルにあっても相手に対して強気に出ることができます。

もちろん自分に非がある場合は無駄な争いを回避するのにも役立ちます。


今回のシリーズは、ドローンに関する法規制について解説します。

かなりの長編になるかと思いますが、随時更新していきます。

尚、取り上げている法律は2019年末時点での規制内容です。


第1章 ドローンの分類

第2章 高さの制限

第3章 人口集中地区での飛行規制

第4章 2019年秋の航空法改正

第5章 夜間飛行の禁止と規制対策

第6章 直接目視監視と目視外飛行

第7章 第三者との安全距離確保

第8章 空撮をするのに必要な許認可は?

第9章 包括飛行許可の落とし穴 第10章 催し会場上空とその付近

第11章 危険物輸送と飛行機の機内持ち込みとの関係

第12章 物を落とすことを考えるな

第13章 模型航空機に関する航空法規制

第14章 航空法とは別枠にされた飛行規制【小型無人機等飛行禁止法】

第15章 道路上空での飛行には【道路交通法】

第16章 地権者の権利関係【民法】

第17章 招いてしまった結果への責任【刑法】

第18章 これまで検挙された人たちのその後はどうなった?


ドローンは空を飛ぶ物と言うことで、運用方法の規制根拠となるメインの法律が航空法です。しかし、ドローンの飛行には航空法意外にも様々な法規制が複雑に絡み合っており、重箱の角を突く様な細かい目でドローン規制を見ていくと、実際は何もできない様な気になってきます。


今回、取り上げていく予定の各種法律は全部で6つ。

しかし、これらの他にもドローンの用途如何では、さらに追加で考慮するべき法規制があります。


 

筆者プロフィール

藤永優 【ドローングラファー】

専門:舶上空撮、ドローン法規

映像制作からダムや橋梁などのインフラ保守まで、自動操縦では真似のできない攻めの姿勢のフライトかつ、要望された映像は、法に触れないギリギリラインまで突き詰め形にするのが信条。







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